ディスパッチクレーマーレポートケア編(2013年12月号)
質問者:養護教諭 女性

女子に多いくるぶしの下の骨の出っ張り(かなり痛がる)についてですが、整形外科で診察を受けるのが一番良いのでしょうか?
中足部のスポーツ傷害の中で、多くみられるのが、この有痛性外脛骨といわれる疾患です。外脛骨とは、足の内側にある過剰骨(よけいな骨)もしくは種子骨の一つです。健常な方の15%ぐらいの方にあるといわれていて症状がなければ何も問題ありません。

疼痛発生のメカニズムとしては、捻挫や繰り返される後頚骨筋の引っ張る作用によって、外脛骨部分が舟状骨の部分からはがれるようになり、その部分で炎症をおこします。
診断後の処置法と予防法になりますが 、アーチパッドや、(内側縦アーチか踵内側)での補助や足底筋群の強化が必要になります。回内足と言われる形態を正常な位置に戻すことで回復させることが必要です。

レントゲンでは、舟状骨内側に外脛骨が認められますが、その形態から3つのタイプに分類され、その中でも最も疼痛が出やすいのはタイプ2です。
その原因は、タイプ2では比較的大きな外脛骨が舟状骨と薄い繊維軟骨で結合しているため、捻挫などの外傷により同部に亀裂が生じやすいためと考えられています。

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