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涼しい環境に比べて暑熱環境下では、持久性運動能力は低下します。暑熱環境下で長時間継続して運動を行う際、最も重要なポイントは、体温の過度の上昇を防ぐことであり、そのためには、体熱を放出する必要があります。
※暑熱…夏場の炎天下における熱さ

普段から体を暑さに慣らし、積極的に汗をかく環境を作ることで、上手に体熱を放出できる「暑さに強いカラダ」に変化します。結果的に、暑さによるパフォーマンスの低下を抑えることができるのです。このように暑さに対応できる体になることを「暑熱順化(しょねつじゅんか)」といいます。暑熱順化によって起こる体の変化を見ていきましょう。

汗の「かき方」が変わる!

効率よく熱を逃がすために、体の体温調節機能が向上します。

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発汗を必要としない体になる
私たちの体は、体温が上昇するのを防ぐために皮膚の血管を拡張させ、血流を増やして、皮膚の表面から熱を放出します。(皮膚血流反応)この機能が向上することで、汗をかくまでもなく、熱を次々と放出できるようになります。

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汗で効率よく体熱を放出できる
皮膚血流反応だけでは熱を逃がすことができなくなると、発汗が始まり、汗が蒸発する際の気化熱により熱放散を行います。(発汗反応)体が暑さに順化すると、より効率的に体熱を放出させるために汗を出せるようになります。

体温を低く保つことができるようになり、暑さに対して楽に対応できるようになります。このため、夏バテ等の予防にも効果が期待できます。

汗の「質」が変わる!

ベタベタ汗がサラサラ汗に変化します。ベタベタの汗は水分と一緒に体に必要な塩分までも体外に出てしまっている「悪い汗」です。

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塩分が汗で流れない
汗腺の働きが良くなり、汗が出て行く前に塩分を再吸収できるようになります。

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水分補給で回復しやすい
大汗をかいても適切な水分を補給すれば体液バランスが回復しやすくなります。

急激な体温の上昇にも対応して熱を放出し、体液のバランスが乱れにくくなるため、脱水症状や熱中症のリスクを下げることにつながります。

サーキュレーションスーツの効果

ウエイトコントロールのための発汗ウェアや、体を温めるためのウォーミングアップ用として定着しているサーキュレーションスーツ。あまり知られていませんが、実はその発汗効果は「暑さに強い体」を作ることにおいて、とても大きな役割を果たしています。日常的にサーキュレーションスーツを着用し運動を続ける事で、体が暑さに順応するようになり、上手に体熱を放出できる「暑さに強いカラダ」に変化。結果的に、暑さによるパフォーマンスの低下を抑えることができます。
※効果には個人差があります。

一度暑さに順化しても、暑熱環境下での生活を止めると、効果は一ヶ月ほどで元に戻ってしまいます。一時期だけではなく、一年を通して普段から汗をかく環境を作ることが大切です。

サーキュレーション