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一次救命処置(BLS:Basic Life Support)

もしあなたの大切な家族や友人、チームメイトが目の前で倒れたとき、あなたは何ができますか? 助けることができますか?119番通報をするのはもちろんのこと、救急隊が到着するまでに適切な処置を行えるかどうかが、あなたの大切な人の生死を大きく左右するかもしれません。
心肺蘇生やAEDの使い方については、多くの人が一度は講習を受けた経験があるはずです。しかし、自信を持って実践できるという人がどれくらいいるでしょうか。いざという時に常に使える知識と技術にするために改めて手順を確認しましょう。

一次救命処置(BLS:Basic Life Support)

一次救命処置とは、心肺蘇生や、AEDを用いた除細動など、心臓や呼吸が停止した傷病者に対して、その場にいる人が救急隊や医師に引き継ぐまでの間に行う応急手当のことです。専門的な器具や薬品などを使わないので、正しい知識と適切な処置の方法を知っていれば、誰でも行うことができます。これら一次救命処置は、傷病者の社会復帰において大きな役割を果たします。一次救命処置は5年ごとに全世界で見直されており、現在はガイドライン2020に沿って行っています。

心肺蘇生(CPR:Cardio Pulmonary Resuscitation)

胸骨圧迫と人工呼吸を行い、循環と呼吸の機能を代行して救命する手当を心肺蘇生といいます。傷病者に反応がなく、呼吸がないか異常な呼吸(死戦期呼吸しせんきこきゅう)が認められる時は、直ちに心肺蘇生を行います。一次救命処置の効果は、いかに迅速に心肺蘇生を開始できるかにかかっています。
※心停止直後にときおり認められる、しゃくりあげるような不規則な呼吸

次の場合を除き、救助者の判断で心肺蘇生を中止してはいけません。
・傷病者が嫌がって動き出す、うめき声をあげる、見るからに普段どおりの呼吸が現れた時
※普段どおりの呼吸が回復して心肺蘇生を中止した後も傷病者の状態を観察し続けましょう。
※再び、普段どおりの呼吸がなくなった場合は心肺蘇生を再開します。
・救急隊(あるいは専門の救護者)に引き継ぐことができる時
・救助者に疲労や危険がせまり、心肺蘇生の継続が困難になった時

自動体外式除細動器(AED:Automated External Defibrillator)

突然の心停止は、心臓が細かく震えだす心室細動という不整脈によって生じることが多く、心臓を正常な動きに戻すためには電気ショック(除細動)が必要となります。AEDは、コンピュータによって自動的に心室細動の有無を解析し、除細動の要否を音声で指示して電気ショックを行う機器です。AEDの設置台数は年々増加しています。
※AEDを保管している施設、責任者は必ず定期的に内臓バッテリーの確認を行ってください。おおよそ3〜4年でバッテリー交換となります。

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2014年度の消防庁の発表によると、119番通報を受けてから救急車が現場に到着するまでに平均8.5分かかっています。図は、心停止から除細動までの時間経過による生存退院率を示しています。救急車が来るまでの8.5分間を何もしないで過ごしてしまうと、生存退院率は20%以下と非常に低くなってしまうことがわかります。
心停止から除細動までの時間をいかに短縮するかが、救命の成否を決定する最も重要なことであり、これを行うことができるのは、私たち「市民」しかいないのです。
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一次救命処置の手順

傷病者の発生から救急隊に引き継ぐまでの手順を身につけましょう。
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1. 周囲の観察・全身の観察

周囲の観察:二次事故(災害)の危険がないかを観察します。
全身の観察:先に処置するべき大出血等がないかを観察します。

2.反応(意識)の確認

傷病者の肩を軽くたたきながら、耳元で声をかけて反応の有無を確認します。何らかの反応があっても、応答ができない、目的がある仕草が見られないときは、「意識なし」とみなします。

3.呼吸の確認

傷病者の胸部と腹部の動きを観察し、呼吸の音や吐く息を感じることができるか確認します。死戦期呼吸しせんきこきゅうを普段どおりの呼吸と間違えないようにします。
※心停止直後にときおり認められる、しゃくりあげるような不規則な呼吸
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4.胸骨圧迫

胸の真ん中に両手の手掌基部しゅしょうきぶを重ねて置き、圧迫部位に垂直に力が加えられるように位置します。両膝を肩幅くらいに開いて、膝立ちの姿勢を取り、正面から見た時に二等辺三角形になるようにします。脊柱に向かって垂直に胸骨を強く(少なくとも5cm)圧迫します。圧迫したら、すみやかに力をゆるめ、胸が元の高さに完全に戻るように圧迫を解除します。これを1分間に少なくとも100回のテンポで30回続けます。胸骨圧迫は「強く・速く・絶え間なく」を意識して行うことが重要です。
※小児・乳児では、胸の厚みの約1/3を目安として圧迫します。
※胸骨の下の剣状突起を押してしまうと内臓損傷の恐れがあるので、押さないように注意します。

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※指先に力が加わると垂直に押すことができなくなるので、指先には力を加えないようにするか、上の手で下の指を引き上げます。

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5.気道確保(頭部後屈あご先挙上)

傷病者の下あごを引き上げて、頭部を後方に傾けることによって喉の奥を広げ、空気を通りやすくします。一方の手は傷病者の額に添えて後方へ傾けます(頭部後屈)。もう一方の手は人差し指と中指の2本であご先の骨部分に当て、引き上げます(あご先挙上)。
※あごの柔らかい部分(口腔底こうくうてい)に当ててしまうと気道を閉塞してしまうので注意します。

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6.人工呼吸

頭部後屈あご先挙上で気道確保をしたまま、額を抑えている手で鼻をつまみます。自分の口を大きく開け、傷病者の口を覆うように密着させて息を吹き込みます。
この時、傷病者の胸を見ながら、胸が上がるのが分かる程度(約1秒)吹き込みます。一度吹き込みをしたら、傷病者の息を自然に出させるために口と鼻をつまんでいる指をいったん離します。再度鼻をつまみ、口を覆って息を吹き込みます。
※人工呼吸をする技術をもたない場合や、感染症などが気になり、ためらわれる場合は、胸骨圧迫の実施だけでも構いません。

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まずは胸骨圧迫を30回行い、その後すぐに気道確保して、人工呼吸を2回行います。これを1サイクルとし、救助者が二人以上いる場合は、2分(5サイクル)程度を目安に交代して絶え間なく続けます。

7.AEDが届いたら

AEDが届いたら傷病者の頭近くに置き、まずは電源を入れます。
以降は自動音声指示に従って操作を行います。

a.電極パッドを貼る

衣服を取り除き、電極パッドを右胸の上部と左胸の下側の肌にしっかり密着させるように貼ります。電極パッドと肌の間に空気が入っていると電気がうまく流れません。

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※傷病者の胸が濡れている場合は、乾いた布やタオルで胸を拭いてからパッドを貼り付けます。
※湿布薬などの貼付薬剤がパッドを貼り付ける位置に貼られている場合は、剥がして、残っている薬剤を拭き取ってから、パッドを貼り付けます。
※医療器具が埋め込まれている場合は、埋め込まれている部分(硬いこぶのような膨らみ部分)を避けてパッドを貼り付けます。
※金属のアクセサリーはパッドからできるだけ遠ざけます。(パッドとパッドの間に金属のアクセサリーがないようにします。)

b.心電図解析

電極パッドがきちんと貼られると、「傷病者から離れてください」と自動音声が流れ、心電図の解析が自動的に行われます。
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c.電気ショック

「ショックは不要です」もしくは「ショックが必要です」のアナウンスが流れます。ショックが不要な場合は、直ちに胸骨圧迫から心肺蘇生を再開します。ショックが必要な場合は、再度周囲の人間に傷病者から離れるよう指示を行います。AEDの充電が完了すると自動音声にて指示があるので、それに従いショックボタンを押します。ショック後は、直ちに胸骨圧迫から心肺蘇生を再開します。

d.心肺蘇生とAEDの繰り返し

最初の音声指示から2分後に、再度AEDが自動的に心電図解析を始めるので、音声に従って上記bからcを繰り返します。救助者が二人以上いる場合は、以後2分間おきの心電図解析ごとに心肺蘇生を交代しながら行うとよいでしょう。この間、AEDの電極パッドは傷病者の胸から剥がさず、電源も入れたままにして行います。

回復体位

傷病者の呼吸を確認し、普段どおりの呼吸があった時や心肺蘇生により呼吸が回復した場合は、気道確保をした体位にします。これにより舌根沈下ぜっこんちんかや嘔吐物が喉に詰まるのを防ぎます。
※舌の根元が喉の奥に落ち込むこと
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<参考文献> 「赤十字救急法基礎講習」日本赤十字社

問い合わせ先 TEL 048-527-1977 営業時間 9:00-17:00(土日祝休)

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