交代浴はその名前から察することができるかと思いますが、「温めること」と「冷やすこと」を繰り返し、ケガの回復の促進を図る方法です。

交代浴を行うケースとして
・RICE処置から温熱療法への移行期
・ケガをした部分の腫れが停滞している場合
などが挙げられます。

交代浴の温める時間と冷やす時間の割合は3分(温):1分(冷)、4分:1分、5分:1分など様々ですが、初めて交代浴を導入する時は比較的短い時問温めることから始め、徐々に時間を延ばしていくのがいいでしょう。温:冷を1セットとして、これを3~5セット繰り返し、合計で20分くらいになるように行います。

交代浴手順例

1. ケガをした部位全体を浸せる大きさの容器を2つ用意し、1つに約40度のお湯と、もう1つに15度以下の冷水を準備する(写真1)。
2. お湯からスタートし3分浸す(写真2)。
3. 3分経過したら冷水に移し1分浸す(写真3)。
4. 2、3を5セット繰り返し、冷水で終了する。

注意点

交代浴を行う際には次の点に注意しましょう。
・交代浴中はお湯と冷水それぞれの温度をなるべく一定に保つ。
・楽な姿勢で交代浴を行うことができるように注意する。
・ケガをした直後2~3日(48~72時間)は避ける(急性期でRICE処置が必要なため)。
・交代浴中に気分が悪くなったり、患部が悪化した場合はすぐに医療機関の診察を受ける。