この夏、活躍されたチーム・選手から、勝つための秘訣として多く話題にあがったのが、「お米」のチカラです。なぜ今、お米なのでしょうか。プロ選手が糖質制限食に取り組んでいる様子も取り上げられていますが、これは中・高校生の時期にしっかりと身体の土台を作り上げたからこそできる技であり、これを中高生アスリートが真似をしてはいけません。
新チーム始動の時、秋の大会に向けてお米の摂り方を見直してみませんか?

目次
太るからお米は食べない? …ちょっと待った!
なぜお米なのか?
1日・1食に必要なごはんの量を教えて!
駅伝シーズン必見食戦略!
これぞジュニアアスリート米!〜ちょっとの工夫で栄養価UPの米技〜

太るからお米は食べない? …ちょっと待った!

糖質(米・パン・麺など)の制限によって、短期間で減量効果が出やすいことは確かです。そのため、減量するためには「お米」を減らせば良いと考える選手がたくさんいます。このことから「お米を食べなければ痩せる→お米を食べると太る」と連想してしまいがちです。ではなぜ、糖質を制限することで体重が減少するのか、理解していますか?

過度な糖質制限を行うと、トレーニングで鍛えた筋肉を壊しながら体重が減少していきます。同じように、減量を考えていなくても糖質が不足してしまうと、体重が減少してしまう、あるいは、トレーニングの効果が上がらない状態になってしまいます。また、糖質を制限した食生活を長期間続けることが健康にどのような影響を与えるかについては、まだ多くのことが明らかになっていないのが現状です。大人と同じように、健康のため(病気の予防や改善)に糖質を制限することは、アスリートには通用しません。ご自身では真似をしないようにしましょう。

今一度考えてほしいことは、アスリートの食事は「引き算」ではなく「足し算」の食事であるということ。太る・痩せることの問題は、「お米」ではなく料理や間食の組み合わせ方に原因があるのです。

なぜお米なのか?

「粒食」と「粉食」と「パフォーマンス」

糖質の種類はたくさんあります。その中でも今注目してほしいのが「お米」です。「粒」(ごはん)として食べた時と「粉」の団子にして食べた時とでは運動能力に差が生じます。また、うどん・パン・スパゲティ・マカロニなどの粉食よりもごはんの粒食のほうが筋肉のパワー源として即効性に優れているとされています。
引用文献 嶋津 孝ら著:健康の科学、P.106–107、(株)科学同人、京都府、2001

遠征や大会の期間中、差し入れにたくさんのお米が届くチームも多くあります。お米のチカラ、そして応援してくださる方々のエールが選手にとって最高のパフォーマンスを生み出しますので、普段の食事はもちろん、大会中の差し入れにはぜひお米(おにぎりなど)をお願いします。全国各地へ講習会に出向く時、選手の皆さんに食べているごはんの量を必ず質問しますが、「米どころ」と言われる地域の皆さんは男子も女子もたくさんご飯を食べていることを感じます。美味しいお米が日本中の中・高校生アスリートのパワーの源です。

1日・1食に必要なごはんの量を教えて!

お米は食べています!とは言っても… 実際に自分に必要なごはんの量がきちんと摂れているか確認したことはありますか? 思っているよりも摂れていないことが多いですよ。毎日・毎食、必要量を摂れている選手が結果を残しています。この機会に見直してみましょう。

毎日、何気なく食べているごはんですが、どのくらい食べているのか計量してみてください。

駅伝シーズン必見食戦略!



これぞジュニアアスリート米!〜ちょっとの工夫で栄養価UPの米技〜

おにぎりの具や混ぜごはん、炊き込みごはんにしてお米とあわせて摂りたい食材



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