「こんなアイテムがあったらいいのに」という現場指導者の声をヒントに考案し、誕生したクレーマージャパンの新トレーニングアイテム、その名も「ダイナミックボール」。
見た目は小さめのバランスボールですが、重さが2kgあります。丈夫で柔らかな特殊ゴムを使用し、空気を入れて使用するため、高い弾力性があるのが大きな特徴です。

アスリートのパフォーマンスにとって体幹が重要であることは言うまでもありません(ディスパッチVol.133 2018年夏号 参照)。ダイナミックボールでトレーニングをすることで正確に体幹(姿勢)を意識し、激しいプレーに負けずブレない体づくりや、パワーを発揮する際にポイントとなるダイナミックな動きの習得をサポートします。
「より速く、より強く」を求めていくために、ありそうで無かった新トレーニングアイテムの特長やトレーニング例を紹介します。

目次
ここが新しい!ダイナミックボールの特長
「ダイナミックボール」でトレーニングをやってみよう!
トレーニングを中高生に実践してもらいました!

ここが新しい!ダイナミックボールの特長

弾力性の高さ

手で持ったり、足で挟むなどのトレーニングが行いやすく、ボールをキャッチするときや、壁や床への衝撃も緩和されます。
体幹のサイズに近い

胴体に近いサイズであるため、動きが制限されず、狙った部位をダイレクトに意識し、鍛えることができます。
滑りにくい

滑りにくい特殊ゴムを使用しているため、無駄な力を入れることなく、ボールを持ったり投げることができます。
このような場面に最適
・メディシンボールを使う前の導入で
・成長期にあるジュニアや
 ユースアスリートの方に
・コアトレーニングの
 バリエーションを増やしたい方に


・空気が抜けるので保管場所にも困らない
・壁や床への衝撃を軽減
・水拭きも可能

「ダイナミックボール」でトレーニングをやってみよう!

股関節可動域の向上や強化、実際の動きと連動した体幹トレーニングや、重心移動を意識したトレーニングなど、バリエーション豊富に活用できます。どのスポーツにおいても姿勢や股関節の柔軟性は重要です。
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1.股関節可動域+姿勢維持

ボールが頭上にあることにより姿勢(体幹)をしっかりと意識できます。良い姿勢を作った状態で動的ストレッチを行うことにより、正しい動きを習得し、柔軟性が高まります。

2.オーバーヘッドスロー

頭の後方から前方へボールを移動させ、主に広背筋から前面(大胸筋や腹筋など)を意識して投げます。片足を一歩踏み出して投げることがポイントです。

3.ツイストスロー

膝を軽く曲げパワーポジションの姿勢を作ります。上体を横に捻り、腹筋や腹斜筋を意識して投げましょう。

4.垂直投げ

ハーフスクワットの姿勢から伸び上がるようにボールを垂直に投げます。手投げにならないよう、大臀筋やハムストリングスを意識して行いましょう。

5.腹筋(挟む)

足に挟むことによって腹筋はもちろんのこと、内転筋を鍛えることができます。弾力性があるため、足からボールが滑り落ちません。

6.背筋(挟む)

ボールを足に挟んで上下させ、背筋を中心にトレーニングを行います。腹筋同様、内転筋や臀部の強化にもつながります。

7.キックパンチ

投げてくるタイミングに合わせて足裏でキックします。正しい位置とタイミングでキックすることで蹴った方向にボールは返ります。腹筋だけでなく腸腰筋を鍛えることにも効果的です。

8.ハイニー(もも上げ)

ボールを胴体の前方で持つことにより、腹筋や背筋を意識し正しい姿勢の維持ができます。ボールがあることで、前方へ進むイメージ作りにつながります。

9.ラテラルハイニー

横に移動する際、ボールが左右に揺れないように腹筋や腹斜筋でしっかりと体幹を意識します。この動きがスムーズにできると、左右への動きが強化できます。

10.スキップ

ボールを胴体の前方で持つことにより、腹筋や背筋を意識し正しい姿勢の維持ができます。ボールの真下を意識して接地できると、よりスムーズな重心移動につながります。

11.スタートダッシュ

クラウチングスタートの姿勢を作り、ボールを投げ出すと共に前方へ走ります。短距離走のスタート練習の一つとして効果的です。

12.スプリント

額の前でボールを持って走ります。スキップより高いスピードで走るため、より体幹を意識することができます。トップスピード時に適切な姿勢を保つことがポイントです。

トレーニングを中高生に実践してもらいました!

「同じ2kgなのに、いつも使っているメディシンボールより軽く感じ、キャッチするときの恐怖心も少なかったです。1.をやったとき、良い姿勢になりました。」
(1.2.3.を実践した女子中学生)
「ボールの弾力性を利用したトレーニングがおもしろかったです。 7.の後にやったハイニーでは、地面を押す意識が強くなったことが実感できました。」
(7.8.9.を実践した男子中学生)
「弾力性があって持ちやすく、投げやすかったです。足に挟んで行う腹筋や背筋もボールが滑らず、しっかりと部位を使えていることが実感できます。」
(4.5.6.を実践した女子高校生)
「スプリントをしたとき、腹筋にかなり刺激がきました。走るときの軸や姿勢がイメージしやすく、またスタートダッシュのイメージもしやすいと思いました。」
(10.11.12.を実践した男子高校生)


vol135 ディスパッチ
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