ディスパッチクレーマーレポートトレーニング編(2011年06月号)
質問者:高等学校教員 女性

女子バスケットボール部を指導しているのですが、アジリティディスクを用いた体幹のトレーニング方法を教えてください。
アジリティディスクは、ご存知の通り基本的なバランス能力を向上させる為の器具として使われています。このディスクの特徴は、PVC(ポリ塩化ビニル)と言われる素材で柔らく作られているところと、形状が円盤型になっているところです。この素材と円盤型の形状の上に乗ることで不安定な状況を作り出します。この不安定な中でバランスを取りトレーニングを行なうことで、安定性を高める強化トレーニングが実施できます。今回は、このアジリティディスクを利用したトレーニングを2つご紹介します。

アジリティディスクを使った体幹トレーニング:1 (2人組)
ディスクを床に置き、うつ伏せの姿勢でヘソの下にディスクがくるようにします。
補助者は足首を掴み、地面の方にゆっくりと押します。選手は、地面から身体を浮かし横から見て真っ直ぐ横になるようにします(写真1,2)。初めは、真っ直ぐに維持することから始めます。トレーニング時間は姿勢を真っ直ぐに維持できる時間から伸ばしていきます。
強度を上げる時は、ゆっくり上下に揺すったり、左右に揺すってみましょう(写真3)。

1106_train1

アジリティディスクを使った体幹トレーニング:2
まず、足下にアジリティディスクを2つ置き、腕立て伏せの姿勢をつくります。片足ずつディスクの上につま先を乗せ姿勢を保ちます(写真4,5)。手足を逆にした状態も行います(写真6)。最終的には、両手両足をそれぞれのディスクに乗せ、4点支持(写真7,8)から3点支持(写真9)、そして2点支持へと強度を上げていきましょう。

1106_train2