ディスパッチ食のチカラ(2011年07月号)
質問者:高校3年生 ラグビー部 男性

夏にむけて、正しい水分補給の方法を教えてください。
運動強度や持続時間に合わせた適切な水分補給方法を身につけることが重要です。水分補給で一番重要な機能は体温調節です。また熱中症予防、コンディショニングやパフォーマンスの低下防止にも大変重要な役割を果たします。

し一般的には毎日約2500mlが飲料水、食物中の水分、代謝水※として摂取あるいは産生され、尿、便、汗、呼気として排出されています。目標とする水分摂取量はエネルギー消費量1000kcalあたり1Lとされています。

摂取する水分の温度は5~15℃(冷蔵庫で冷やした程度)、塩分0.1~0.2%、糖分3~6%のものが最も吸収率が高く、運動中に適しているといえます。

水分を摂取するタイミングとしては、のどが乾いてからでは遅いとされています。また、体重が運動の前後で2%落ちていたときは、水分不足が考えられます。

一度に大量の水分を摂取すると、運動に支障をきたすことがあるため、下記の表を参考に効率の良い水分摂取を心がけましょう。

※代謝水とは摂取した食事の栄養素が代謝されて体内で生じる水分

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