ディスパッチクレーマーレポートケア編(2013年03月号)
質問者:高等学校2年生 男子バスケットボール部 男性

骨を折ったことはないですが、練習や試合で手の親指の付け根をよく痛めます。何かよいテーピング方法はないですか?
先月に続いて指のテーピングについてのご質問です。親指は複合的な動きのある部位で、ケガをしやすい部位です。今月は親指(母指:ぼし)に対するデニバンライトを利用したテーピング方法をご紹介します。

母指伸展制限(ぼししんてんせいげん)テープ
・写真1の方向に動かすと痛い場合
・デニバンライト30mm幅使用

1.テープの準備:親指の付け根から手首までの長さのデニバンライトを準備する(写真2)。
2.テープの片側に1.5~2cmのたての切込を入れる(写真3)。
3.写真のように親指の付け根にテープの切込み部を巻きつける(写真4)。
4.手首に向かって引きながら貼る(写真5-6)。

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母指外転制限(ぼしがいてんせいげん)テープ
・写真Aの方向に動かすと痛い場合
・デニバンライト50mm幅使用

1.テープの準備:手を写真のように構える(写真B)。写真の点線部分の2倍の長さのデニバンライトを準備する。
2.テープの中心5cmを残して両側に横に切込みを入れる(写真C)。
3.写真のようにテープの中心を手の横に合わせて貼る(写真D)。
4.小指と第四指(薬指)の間から写真のように切込み部分を引きながら貼る(写真E-J)。

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今回は骨折ではないことを前提にテーピングの一例をご紹介しましたが、悪化したり症状が長引いたりする場合は病院を受診してください。