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シンスプリントのケアとリハビリテーション −3つの対策−

シンスプリント対策1:異常をきたした筋肉のケア

一般的にrice処置は応急処置の基本ですが、脛骨過労性骨膜炎またはシンスプリントの場合、 アイシングは特に重要になってきます。 異常をきたした筋肉や骨は、練習後に冷やす事が大事になります。 シンスプリントが起きると、熱を持ってしまったり、押すと痛かったりします。 このような症状を炎症症状といいますが、冷やすこと(アイシング)でこれらの症状を軽減させることができます。 アイシングは、ケガをしたときのケアとして一般的に使用されますが、シンスプリントにも以下のようなケアを行うと有効です。

安 静

安静は、積極的安静(アクティブレスト)といって、受傷部位への負担を軽減させながらも、 なおかつ他の部位は受傷前のコンディションをキープすることをお勧めします。
運動からの完全休養は症状の一時的な緩和にはなりますが、 選手が復帰し、遅れてしまった時間を取り戻そうと無理をすると、症状が再発する傾向があるのです。

アイスバッグ シンスプリントのリハビリにおける積極的安静(アクティブレスト)には、 エアロバイク、スイミング、またはウェットベルトを着用しての水中ジョギングなどがよいでしょう。
これらの運動のあとは、アイスバッグをあてる直接アイシング、 また下記のアイスマッサージ、スラッシュバケットなどの方法でアイシングを必ず行います。

練習後はスラッシュバケット(左図:クリックで動画が見られます)が効果的です。スネが全て入るような深めのバケツに氷水を用意します。 痛みのある部位が全て水に浸るように足を入れ、そのまま15分間浸し続けます。
←左図をクリック
練習後にも効果的ですが、練習前にはアイスマッサージ(右図:クリックで動画が見られます)をお勧めします。 アイスマッサージは痛みがある部位を氷でマッサージする事です。 シンスプリントは練習の初めに痛みを伴うことが多いため、アイスマッサージを行い、その痛みを軽減させます。 マッサージは紙コップで作った氷を使い、小さな円を描くように約10分間行いましょう。
右図をクリック→

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ストレッチ

また、運動の前後に行うストレッチングは、すべてのアスリートにとって大切なものです。 特にケガをした選手にとって、ストレッチングは欠かせないもので、症状の悪化や再発を防ぐためにも完治後も継続すべきです。 脛骨過労性骨膜炎から復帰した選手に特に必要なストレッチをあげてみました。  
ストレッチング1
1)
ステップ台や階段の端につま先をかけ、かかとを浮かせた状態で立ちます。 膝はまっすぐに伸ばして、かかとをゆっくりとステップの高さより下へ降ろし、ふくらはぎの筋肉を伸ばします(左図)
膝を伸ばした状態
でのストレッチ

2)
上記と同じようにかかとを浮かせて立ちます。今度は膝を曲げて、 スクワットをしながらかかとを降ろしていきます。このストレッチで、 アスリートは筋肉の張りを感じるはずですが、痛みが出てくるようなら無理に伸ばさず、 痛みの無い範囲でストレッチしましょう(右図)
ストレッチング2
膝を曲げた状態
でのストレッチ
この上記のストレッチングを1回10秒間静止するようにし、5回繰り返します。
これを1日に3セット行いましょう。